虹色

『レインレイン・ボウ』(作/加納朋子)読了しました。『月曜日は水玉模様』の主人公、片桐陶子が高校時代に在籍していた(弱小)ソフトボール部の部員、牧知寿子が若くして病死。彼女の葬式に部員が集まるところから物語は始まり――

まるでバトンを手渡すように彼女たち一人一人の物語がリレーされていく(9引く1引く1で7編。タイトルで虹色を編みこんでいる)。
「サマー・オレンジ・ピール」神林美久(専業主婦)
「スカーレット・ルージュ」小原陽子(編集者)
「ひよこ色の天使」善福佳寿美(保母)
「緑の森の夜鳴き鳥」井上緑(看護士)
「紫の雲路」坂田りえ(無職)
「雨上がりの藍の色」三好由美子(管理栄養士)
「青い空と小鳥」長瀬里穂(OL)
口当たりは甘くて柔らかだけど、ほんのちょっぴりの苦味がワンポイントになる加納朋子パティシエの可愛らしい"作品"。ファンにはこたえきれない"妙味"でした。とても美味しかったです。ご馳走さま♪
それから、これはどうでもいいことですが、美久を川澄綾子さん、佳寿美を能登麻美子さんの声に脳内変換して読んでました。