2003-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『涼宮ハルヒの憂鬱』

『涼宮ハルヒの憂鬱』(作/谷川流) なんというか、アイデアはオモシロいんだけど見せ方や展開が淡白で、テンポも単調だし、サスペンスの欠片もない。ドキドキわくわくハラハラ感が皆無のまま、終わってみたら単なる「ボーイ ミーツ ガール」な物語でした、…

『偽りの墳墓』

『偽りの墳墓』(作/鮎川哲也) 未読の方はお読みになられませんように……。 「屋根裏の読書会」に参加、聴講すべく数日間で強行に読書しました。 鬼貫モノの長編ミステリは『黒いトランク』に続く2冊目。ちょっと苦手意識があって敬遠していました(汗)。…

『国枝史郎 ベスト・セレクション』

『国枝史郎 ベスト・セレクション 東雅夫編』(作/国枝史郎) 一大長編奇想小説『八ヶ岳の魔神』が予想を上回る痛快さ! とても楽しかったです。 かなりのヴォリュームだし読み始めは楽しめるのかな?とかなり疑問だったのですが、読み進めると止まらなかっ…

『とんち探偵一休さん 謎解き道中』

『とんち探偵一休さん 謎解き道中』(作/鯨統一郎) なんですか、この淡白な作品……。『金閣寺に密室』の続編が、これ……? あ。片山若子さんのイラストの愛らしさは、かなりツボでした。

『明智小五郎対金田一耕助』

『明智小五郎対金田一耕助』(作/芦辺拓)芦辺先生のパスティーシュを読んではいつも思うことなのですけど、よくもこんなにも数多くのピースを、読み手に微塵の矛盾を感じさせることないように、ピシリピシリとはめ込んでいくものです。 特に表題作! 読み…

『殺意の時間割』

『殺意の時間割』(作/赤川次郎 鯨統一郎 近藤史恵 西澤保彦 はやみねかおる) タイトルにある通り「アリバイトリック」に主眼を置いたミステリアンソロジーです。 『命の恩人』(作/赤川次郎)流石に経験を積まれたベテランの筆と納得させられる安定感………

『文字禍の館』

『文字禍の館』(作/倉阪鬼一郎) いえ、ね。端整すぎて「怖い」というよりも笑えました。 この端整さは、そう、「ハリウッドホラー」っぽいという感じ。 試みはオモシロいんだけど、それにより、いつもの「倉阪ホラー」らしさが欠けていました。

『吸血鬼の壜詰 【第四赤口の会】』

『吸血鬼の壜詰 【第四赤口の会】』(作/物集高音) 作品の結末で開示される「結論」に新鮮味が皆無、というか「どこかで聞いたことのある話」ばかりで本当につまらない! おいおい。こんな大人数でワイワイ騒いでオチがこれかい(怒)!! という「泰山鳴…