『ヴァイスの空』

『ヴァイスの空』(原作/あさりよしとお 作画/カサハラテツロー


2002年度の「4年の科学」(学習研究社)に連載された「空想科学漫画」です。


「地下都市」で生まれ育った少年、ヴァイスが「空」を見たくて、友達のネロの力を借りて一所懸命にガンバる物語。
脂が乗っていた頃の宮崎駿カントクの「冒険活劇」を意識したと思われるキャラクター造形や設定が素晴らしくも感動的です。なんだかちょっと懐かしい……。
スレンダー体型な「あさりよしとお」ヒロインのノワールがお子様向けとは思えない艶っぽさなのも好みです。桜色に頬を染めて、ヴァイスの××××を「見たわ。」と告白するところとか最高ですね。


ただ不満なのはルージュのあまり可愛くない作画処理(こればっかりはあさりせんせいの技が見たかったですねぇ)と、あまりに救いのない彼女の運命が……可哀相。