幻想
アンケートに描いた「ありがとうございます」イラスト。
小西館長が紀田順一郎先生のプロフィール紹介をされた後、紀田先生が壇上に。講演はスライドで貴重な写真や書影を投射し、それに基づいて解説やエピソードなどを交えるという内容でした。以下、箇条書き。しかも、正確じゃない箇所もかなり…(ゴメンなさい)――
- 「冒頭、一行目で読み手の心を掴まなければならない!」
- 『謎の透明世界』(作/海野十三)
- 『怪人二十面相』(作/江戸川乱歩)「夢が現実と化す」⇒「怪奇幻想の手法」
- SRの会 東京支部 大伴昌司先生
- ARKHAM HOUSE(アーカム ハウス)カタログ、取り寄せ。
- H.P.LOVECRAFT(1890-1937)研究書により同人誌への興味
- 《人間が感受しうる最も強烈で原初的な感情は恐怖である》
- 平井呈一先生『オトラント城綺譚』怪奇幻想の始まり
- 『怪奇幻想の文学』全4巻
- 荒俣宏先生
- 『幻想と怪奇』歳月社
- 「怪奇幻想の認知度が低い…」⇒「怪奇幻想は異端ではなく正系である、と」
- 国書刊行会『世界幻想文学大系』1975年刊行。装丁 杉浦康平
ミステリ
・発端の異常性
・展開の緊張感
・結末の合理性
怪奇幻想
・発端の日常性
・展開の異常性
・結末の異常性
- 起承転結。"転"→ミスリードから正しい経路にシフトする。
- 『柳』(作/ブラックウッド)
- 比喩 アナロジー『恐怖』(作/マッケン)⇒『鳥』(作/デュ・モオリア)⇒『鳥』(監督/ヒッチコック)「自然の反意」
- 『群集の人』(作/エドガー・アラン・ポー)
- 『笛吹けば現れん』(作/M.R.ジェイムズ)「もう一つの世界」
「怪奇幻想文学とは何か?」
重視されない忘れられた文学
未知性→奇書 めずらかな書物
非時代性 反時代的な位置
無用の用
超時代的超越
自己完結的性格
源泉的性格→逆説的存在感
うう〜ん。講演内容の濃ゆさだけでも感じていただけましたでしょうか? 無理?
ちなみにテキスト文字が黄緑色なのは講演中に紀田先生にご教示いただいた知識によります(欧州では黄緑⇒月光⇒恐怖なのだそうです)。
講演後、サイン会が開催されました。紀田先生よりサインをいただいた後、小西館長にご挨拶を……と、館長は大忙しで話し掛けるタイミングが掴めない(汗)。まあ、徳島駅へのバスの発車時刻は一時間後なので、図書館に展示されている『幻想と怪奇』を鑑賞していました。ちょっと間を置き、小西館長にお礼を述べると……この後、想定外でサプライズな展開となるのですけど、ナイショです(笑)。
あっ。"名刺"、作るっす! 絶対に〜(泣)