『悪霊とよばないで』

『悪霊とよばないで』(作/小野不由美


小野先生の10年ほど前のホラーシリーズの6作目。
プロローグで登場する大量のシリーズキャラクターの把握に苦労しました(笑)が、いや、もう「事件」の発端がかなり怖い!
展開も巧い匙加減でホラーしている、恐怖と恐怖(緊張)の合間に挿入される笑い(緩和)もキチンと機能している、ので想像以上に楽しめました。かなりの満足度!

ただし不満な点も、すこしあります。
ええと、作品のヴォリュームに対してキャラクターが多すぎます。例えば、子供が三人登場するんですが、一人で十分だと思います(物語の序盤では事件のキーパーソンかと思われた「葉月」が実は重要度が高くないというのはあまり良くない)。
まあ、これは単純に作者の書きたいという欲求と出版社の要望が上手く噛み合わなかっただけですから、無問題かな。


最後に結論。
総じて、和歌子ちゃんのかわいらしさに感動する麻衣さんがツボでした。<なんだそりゃ!!
下はその場面をイメージして描きました(爆)。