『雨が止むとき』

『雨が止むとき』(作/須藤真澄


月刊アフタヌーン8月号に掲載された読切のファンタジーコミック。


ネタバレ注意! まずは是が非ともお読みください。


雨が降り止まない……そして、この雨に濡れた生物は(特定の場所で)その「外見」を消してしまう(ただし消失者は互いの姿を目視できる)という怪現象が発生する。
まだ雨に濡れていない「残り者」のふきちゃんは原因を調べようとするのだが……


まず、相変わらず抱きしめたくなるような可愛らしい絵柄で描かれるゾワゾワとした「恐怖」に鳥肌が立つ。
それから、この原因不明の「謎」が解明される驚き。そして爽やかなラストシーン。


いや、もうこれを読んだら『月の裏側』(作/恩田陸)や『千と千尋の神隠し』(監督/宮崎駿)の印象が吹っ飛んでしまいました。悪いけど。


はっきり言ってしまいます。
須藤真澄先生は「ファンタジー」の天才であります。断定します!